Author Archives: ito-create

Nagata et al., 2024 プレスリリース!

2024.01.23a

先日,公表した椋平助教,博士後期学生Sunさんが貢献したIEEE TGRSの論文を東北大学の方でプレスリリースして頂きました。

東北大学HP
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/01/press20240122-03-seismogram.html
流体研HP
https://www.ifs.tohoku.ac.jp/jpn/news/4384/
Facebook
https://www.facebook.com/IFS.TohokuUniv
X (旧Twitter)
https://twitter.com/IFS_TohokuUniv/status/1749321211971277003
工学研究科
https://www.eng.tohoku.ac.jp/news/detail-,-id,2755.html
環境科学研究科
https://www.kankyo.tohoku.ac.jp/activity/a20240122press.html

【発表のポイント】

  • 時間-周波数領域における地震動の3次元粒子軌跡解析法(注1をより拡張する信号処理技術を開発しました。
  • 流体力学分野で用いられる信号処理技術を、地球科学分野に導入することで、より包括的な地震動の3次元粒子軌跡解析が可能になりました。
  • 少観測点、高ノイズといった観測状況が厳しい環境でも、地震動の特性評価が可能となり、地震学、惑星探査、資源開発といった様々な分野での応用が期待されます。

【概要】

地震動を、直交する3成分の地震計で計測することで、ある地点の3次元粒子軌跡を観察することができます。3次元粒子軌跡解析は、多数の観測点を設置することが難しい地下資源開発などの分野で、観測された地震動が持つより多くの情報を抽出するために用いられてきました。しかしながら、特に微弱な地震動に対して有効な時間-周波数領域の解析では、数学的記述の限界から、S波(注2を含む,平面的に振動する地震動を抽出することができませんでした。

東北大学大学院工学研究科の永田貴之特任助教、野々村拓准教授(共に現名古屋大学大学院工学研究科)、森谷祐一教授、同大学流体科学研究所の椋平祐輔助教、博士後期大学院生Sun Jingyi氏、産業技術総合研究所の椎名高裕主任研究員は、流体力学分野等で用いられる時間遅れ座標系を基に、地震動の3次元粒子軌跡解析に時間遅れ成分を導入し、より包括的な地震動の特性評価が可能な信号処理技術を開発しました。本技術により、S波を含め平面偏波も特徴づけることが可能になりました。実データに適用した結果、既存技術に比して振幅の小さいP波(注3の検出、S波の検出や後続波(注4の抽出を可能とします。今後、地震動の特性評価が必要な様々な分野(地震学、惑星探査、資源開発)におけるデータ解析への適用が期待されます。

本研究成果は、2024年1月15日付でIEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensingに掲載されました。

【用語解説】

注1. 粒子軌跡解析法:直行する3成分の地震計での計測したある地点の3次元粒子軌跡の形状を評価し,振動の特徴や,到来方向を解析する手法。
注2. S波:地震が発生してP波に続いて2番目(Secondary)に伝わる波。地震波の進行方向(P波)に対して,垂直に振動する波で横波とも呼ばれる。よって,平面的な粒子軌跡を示す(平面偏波)。
注3. P波:地震が発生して最初(Primary)に伝わる波。地震波の進行方向に振動する波で縦波とも呼ばれる。直線的な粒子軌跡を示す(直線偏波)。
注4. 後続波: P波およびS波が、地球内部の各不連続面や海底、地表で反射や屈折したもの。

椋平感想
なかなか時間が取れないなか共同研究者と,隙間時間を縫って進めてきました。最後まで辿り着けて良かったです。最後はとても辛かったです。。。マジで共同研究者の皆には本当に助けて頂きました。地震学で使っている信号処理は,ほんのごく一部で,新たな世界を見れて色々幅が広がりました。
(先日でたComm.のifが人生最高で7.9だったのですが,一瞬で抜かれましたIEEE TGRSは8.1。。。)

2023忘年会

2024.01.16a

お世話になっています。伊藤・椋平研究室M1の長谷川です。

今回は、少し前のことになりますが、研究室で忘年会を開いたのでその報告です。

今年は後輩が買ってきてくれたたこ焼きやピザをメンバーで食べながらワイワイと雑談をし、楽しい忘年会になったのではないかと思います。

2024年もよろしくお願いいたします。

AGU 2023@San Francisco

2023.12.22a

Ito-lab delivered the following presentation at AGU2023

Oral Presentation
GC52A-04: Scaling Microseismic Cloud Shape during Hydraulic Stimulation using In-situ Stress and Permeability
10:57am-11:07am Dec 15 (Pacific)
Yusuke Mukuhira

Oral Presentation
S21B-07: Slab-derived fluid storage in the crust elucidated by earthquake swarm
9:35am-9:45am Dec 12 (Pacific)
Yusuke Mukuhira

Poster Presentation
T31C-0233: Experimental Evidence and Numerical Modeling of Velocity-Dependent Rate-and-State Friction Parameters
8:30am-12:50pm Dec 13 (Pacific)
Lu Wang

Poster Presentation
S51D-0247: Low SNR events detection of P-S travel time and hypocenter location using polarization
8:30am-12:50pm Dec 15 (Pacific)
Jingyi Sun

助教椋平です。コロナ後初のAGUで大変懐かしい気持ちになりました。昔の仲間にも多く会えて,お互いの近況や研究を確認しつつ良い刺激をもらいました。将来の共同研究にも色々繋がりそうです。やはりAGUは楽しいですね。さらに本場のメキシコ料理をたくさん食べれて嬉しかったです。
特任助教のLuさんは初のAGU。それこそカリフォルニアのローレンスバークレー研究所に留学中のD2 Sunさんは直接AGUの参加しました。アメリカでも元気にやっているようです。お土産で中本の激辛カップ麺をあげましたw

2023おでんパーティー

2023.12.22a

こんにちは。修士1年の長谷川です。

最近本当に寒いですよね。夏はしっかりと暑いので思わず忘れがちですが、冬になるとやはり自分は東北にいるんだなと実感させられます。

さて、冬に食べたいものといえばやはり体の温まる鍋、それも冬の風物詩ともいえるおでんはやはり格別です。

そこで、イベント好きな伊藤・椋平/鈴木研究室では、季節にあやかっておでんパーティーを開催しました。パーティーではおでんに加えて、火鍋という中国でメジャーな辛い鍋を留学生に作ってもらいました。

おでんも火鍋もとてもおいしく、研究室のメンバー一同わいわい盛り上がりながら、心も体も温まるひと時を過ごせたと思います。

心も体も冷えがちな季節ですが、皆様もおでんで温まってみてはいかがでしょうか?

2023年芋煮会

2023.11.09a

仙台の秋ーそれは芋煮の季節ー

こんにちは。お世話になっております。今年も芋煮の季節がやってきましたね。

伊藤・椋平/鈴木研究室では11月2日(木)に芋煮会を行いました。

仙台風・山形風の芋煮に加えて、焼サンマと焼き芋を食べ、秋の味覚を堪能できました。

天気にも恵まれ最高の芋煮会となりました!

工明会運動会に参加しました!

2023.09.28a

今年は残暑が長引いたものの、最近ようやく秋らしさを感じられる気候になってきましたね。

さて、秋といえばスポーツの秋!ということで、伊藤椋平・鈴木研究室では研究室内でフットサルのチームを組み、9/22(金)、青葉山グラウンドで行われた工明会運動会に参加しました!

工明会運動会は例年、工学系の研究科が集って行われる運動会で、今年は久々にコロナ前と同規模の運動会ということで大変な盛り上がりを見せていました。

結果としては決勝トーナメント1回戦で敗退してしまいましたが、研究室一丸となってスポーツを楽しむことができたので、最高の運動会になったのではないかと思います!

また、我々のチームが所属していた環境科学研究科が優勝したことも喜ばしいですね。

最後に、大会本部や各研究科の団長さんへ、円滑な運営を行って下さったことについて、この場をお借りして感謝したいと思います。

来年の運動会も楽しみですね!

D2 Dian Darismaさん,WRI-17 Student Poster Award!

2023.09.21a

Dian Darisma 氏(地殻環境エネルギー研究分野 博士後期課程2年)が、17th International Symposium on Water-Rock Interaction (WRI-17) / 14th International Symposium on Applied Isotope Geochemistry (AIG-14) において Student Poster Award を受賞しました。

大変素晴らしいです!

PhD student Mr Dian Darisma has been honored with the Student Poster Award from 17th International Symposium on Water-Rock Interaction (WRI-17) / 14th International Symposium on Applied Isotope Geochemistry (AIG-14).

His hard work is totally deserved!

Mukuhira et al., 2023 JGRプレスリリース

2023.08.31a

先日公表した椋平助教のJGR論文を東北大学の方でプレスリリースして頂きました。

東北大学HP
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/08/press20230823-03-geothermal.html

流体研HP
https://www.ifs.tohoku.ac.jp/jpn/news/3936/

Facebook
https://www.facebook.com/IFS.TohokuUniv

Twitter
https://twitter.com/IFS_TohokuUniv/status/1694180942787809712

【発表のポイント】
・注水を伴う次世代型の地熱開発(注1)で造成される貯留層(人工的な地熱貯留層(注2))の形状は、地殻応力の方向・絶対値に相関していることを解明しました。
・地殻応力は地下の岩盤中の水の流れやすさ(透水性)の支配的なパラメータであり、実際には透水性が地熱貯留層の形状を決定していることが分かりました。
・本成果は事前に地殻応力や、坑井(こうせい)(注3)の検層などの地球物理情報を取得することで、地熱貯留層の形状を予測することが可能なことを示唆しており、地熱開発のシステム設計に確実な情報を提供できます。

【概要】
次世代型の地熱開発(能動的地熱開発)では、地下に流体を圧入し、地熱貯留層を造成します。どの様な形状の地熱貯留層が造成されるか、経験則はあったものの統一的な理解が為されてきませんでした。貯留層の形状の予測・把握は、その後の熱抽出システムの設計にとって大変重要な情報です。

東北大学流体科学研究所の椋平祐輔助教、訪問研究学生の Meihua Yang(メイファ ヤン)氏、Kangnan Yan(カンナン ヤン)氏(共に中国・成都理工大学所属)、伊藤高敏教授、同大学大学院工学研究科・工学部の森谷祐一教授、産業技術総合研究所再生可能エネルギーセンターの石橋琢也主任研究員、岡本京祐主任研究員、浅沼宏副センター長、石油資源開発株式会社技術本部の熊野裕介グループ長 、ドイツ・ベルリン自由大学の Serge A. Shapiro(サージ シャピロー)教授、米国地質調査所の Justin L. Rubinstein(ジャスティン ルーベンステイン)博士、成都理工大学の Yinhui Zuo(シンホァ ゾォ)教授は、2006年12月にスイス・バーゼルでの能動的地熱開発プロジェクトで検出された微小地震 を詳細に解析し、人工地熱貯留層と見なせる微小地震発生領域の形状が、地殻応力と関連していることを明らかにしました。地殻応力は地下の流体の流れやすさを表す透水性の支配的なパラメータであり、透水性を通して微小地震発生領域が地殻応力と相関していることを明らかにしました。

【用語説明】
注1. 地熱開発
地中数百~数千メートルの深さでマグマによって加熱された水を主に発電(地熱発電)に利用すること。自然に存在する水資源を利用することもあるが、人工的に坑井を掘って水を注入する,もしくは地下の透水性を向上させる能動的地熱開発の研究開発が進められている。

注2. 地熱貯留層
地下に浸透した雨水等は,地球深部由来の地熱により加熱され,熱水・蒸気となる。このような地熱流体は,流体を通しにくい不透水層の直下に貯留し,その場所を地熱貯留層と呼ぶ。能動的地熱開発では、流体を人工的に地中に圧入し,熱交換流体として用いる。その過程で、人工的に地熱貯留層が造成される 。

注3. 坑井(こうせい)
地下資源および地下の地質的構造の探査や採取を目的として、ほぼ鉛直方向に掘削された井戸。

院試壮行会,つまりカツ丼で勝つ!

2023.08.24a

いよいよ,大学院入試が来週に迫ってきました。伊藤研でもB4の学生が研究室に来て院試勉強に励む姿がよく見られます。

受験戦争を勝ち抜いた?彼らもまた,大学院入試という試験と戦わなくてはいけないのでしょうか。。。研究の時間が。。という声が聞こえてきそうです。

そんな中,大学院入試を控えたB4を,甲子園に優勝した慶應の応援団並みに応援すべく,かつ,古き伝統と迷信をこよなく愛す伊藤研・鈴木研若手教員陣によって,受験に勝つ!ということでカツ丼が振る舞われました。院試壮行会として。

出前はもちろん東北大生御用達の「カツ丼のかつどんや」です。(若干HPが可愛すぎたり,コロナ禍のIT対応が完璧だったと噂の)。間違いなく,東北大の多くの研究室が同じような院試壮行会を催しているためか,余裕で出前を断られ,酷暑の中,教員が原付で取りに行ってきましたw。(Uber eatsのバッグ必要)
カツ丼は安定のうまさで,院試時の面接のアドバイスや,スーツがないとか,院試免除の面接を私服で戦った先輩の伝説などを伝承し,試験に向けて大いに勇気づけました。感極まったB4のメンバーは午後机に突っ伏したままでした。。(大丈夫か。。)

皆,無事院試を突破し,後期からバチバチ研究してくれることでしょう!
院試お疲れ会の日程ももう決まりました!それでは頑張ってください。

助教 椋平

 

 

7/26~27 オープンキャンパス

2023.07.31a

7/26~27の2日間にわたってオープンキャンパスが開催されました。

去年と異なり入場制限もなくなったため、キャンパス内は多くの高校生たちで賑わっていました!

大学生活や研究について知ってもらうことができました!

写真は当日の伊藤研ブースと展示していたカップの圧縮実験を撮影したものです。